2020年

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【ベンチャー失敗事例(7)】外部パートナーと真のパートナー関係になっていなかった【Skill】

  • 2020.03.23

 X社の研修サービスは、診断とセットになっているものが多かった。受講者は研修前に診断を受けて、自分のスキルやマインドセットのレベルを可視化する。そして、研修では自分の強みを伸ばし、弱みを克服するための方法を学習する。さらに、研修から一定期間が経過した後にもう一度診断を受診して、スキルやマインドセットのレベルがどのくらい向上したのかを確認することもあった。つまり、提供価値に占める診断のウェ […]

【ベンチャー失敗事例(6)】仕事の生産性に対する意識の欠如【Style】

  • 2020.03.19

 設立間もないベンチャー企業では、業歴が長い製造業のような作業標準が確立されているわけではない。まして、3社のように非反復性の高いサービスや業務を行っている場合には、定型的な業務を規定することは困難である。とはいえ、社員の好きなように仕事をやらせると、いきおい仕事量ばかりが増えて業務コストがかさむ傾向がある。 非反復的な業務であっても、ある程度タイプ別に分類することは可能である。そして、 […]

【ベンチャー失敗事例(5)】「人材はHire and Fireだ」という幻想【Staff】

  • 2020.03.16

 営業力不足が課題だと感じたX社のA社長は、世界的に有名なあるデータベースを開発・販売するIT企業から法人営業担当者を2人引き抜いてきた。2人とも前職では高業績を上げて多額のコミッションをもらっていたというので、A社長も大いに期待していた。ところが、X社に入社後の2人の業績は鳴かず飛ばずであった。 大企業では、見込み顧客にアプローチする人、提案書を書く人、技術支援をする人、クロージングを […]

【ベンチャー失敗事例(4)】成果に至る数字の流れが可視化されていなかった【System】

  • 2020.03.12

 X社が見込み顧客を発掘する方法には、大きく分けてX社が開催する人事担当者向けの無料セミナーに参加してもらう、自社HPからサービス内容について問い合わせてもらう、という2つがあった。これらの方法によって獲得した見込み顧客に対して営業担当者がアプローチをかけ、研修の受注を目指す。その案件ステータスは「初期接触」、「提案」、「条件交渉」、「見積提示」、「契約」という5段階に分けられ、各案件が […]

【ベンチャー失敗事例(3)】タテ方向もヨコ方向も分断されていた組織構造【Structure】

  • 2020.03.09

 私が所属していたX社(企業向け集合研修、組織・人材開発コンサルティングサービス)の他に、グループ会社として人材紹介事業のY社、戦略コンサルティングサービスのZ社があったことは既に触れた。だが、社員が最大で50人ほどしかいなかったのに、会社が3つに分かれていたことには問題があった。世の中を見渡せば、50人でようやく1つの部署という企業も珍しくないだろう。 会社が別々になっているせいで、決 […]

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