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日本からイノベーションが生まれない根源的理由

  • 2020.09.23

 イノベーションは既存の考え方を破壊し、新しい原理原則を打ち立てることによって生み出される。既成概念を打破するための思考法として、しばしばヘーゲルの弁証法が用いられる。全ての命題(テーゼ=正)は己のうちに矛盾を含んでおり、それによって必然的に己と対立する反対命題(アンチテーゼ=反)が生み出される。生み出したものと生み出されたものは互いに対立し合うが、同時にまさにその対立によって互いに結び […]

レジリエンス(再起力)を発揮するための7ステップ

  • 2020.09.16

 レジリエンス(resilience)とは、跳ね返り、弾力、回復力、復元力という意味を持つ言葉である。ストレス(stress)とともに物理学の分野で使われていた言葉であるが、近年は個人や組織が「様々な環境・状況に対しても適応し、生き延びる力」として使われるようになった。 レジリエンスという概念は、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大虐殺行為「ホロコースト」によって生まれた孤児への追跡調査がき […]

納富信留『プラトン(哲学のエッセンス)』―否定=支配を伴わない新しいUnlearnの形を模索したい

  • 2020.07.12

 20年前の2004年春、晴れて大学に進学した私は1つの奇妙な現象に直面していた。高校までとは全く異なる刺激的な大学の講義を受けると、受験勉強で頑張って覚えた知識が代わりに頭の中から知識が蒸発し、頭が軽くなるような感覚があった。「Learn⇒Unlearn⇒Relearn」という言葉がある。何か新しいことを学習する際には、それまでの学習内容を一旦忘却しなければならないという意味である。私 […]

高橋久一郎『アリストテレス(哲学のエッセンス)』―意思力が弱いのは問題だが強すぎるのも問題

  • 2020.07.04

  アリストテレス―何が人間の行為を説明するのか? (シリーズ・哲学のエッセンス) 高橋 久一郎 日本放送出版協会 2005-01T 本書は「意思力の弱さ」、平たく言えば「解っているのに止められない(あるいはやってしまう)」という現象を掘り下げた1冊である。正直に言うと、本書を読んでもアリストテレスの言う「理論的三段論法」と「実践的三段論法」の違いすら私は十分に理解できていないのだが、本 […]

利他的動機を利己的動機よりもちょっとだけ先行させて生きる

  • 2020.06.07

 現代教育は知識偏重であるとしばしば批判されるが、その傾向は明治時代には既に見られたようである。日本近代資本主義の父と称される渋沢栄一(新一万円札の顔となる人物である)は、著書『論語と算盤』の中で次のように記している。 論語と算盤 澁沢 栄一 国書刊行会 1985-10-01 現今の教育は智育を重んずるの結果、既に小学校の時代から多くの学科を学び、さらに中学大学に進んでますます多くの智識 […]

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